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研究発表会の歩み

◎2021年度以降、夏冬の年二回開催。
◎開催場所は2020年度発表会まで広島大学にて、2021年度夏期発表会以降はリモート会議で。

第1回:1989年7月9日(日)
研究発表

 

・髙橋りえこ「現代ギリシア語に於ける関係詞πούの用法について――コイネー・ギリシア語と対照して」
・近松明彦「新約聖書における不定詞補文の主語――英語のEqui-NP deletionに関連して」
・浮田三郎「現代ギリシア語の諺についての一考察」

 

シンポシオン
 

・中村珠江、橘孝司「東京並びにアテネにおけるギリシア語・ギリシア文学研究活動の現状」

第2回:1990年7月8日(日)
研究発表

 

・関本至「ヴィジィノースについて」
・竹島俊之「現代ギリシャ語の二つの未来表現」
・近松明彦「コイネー・ギリシア語の不定詞について」
・浮田三郎「素材『動物』が現れたる諺について(2)」
・橘孝司「現代ギリシャ語における移動の動詞と視点」

第3回:1991年7月7日(日)
研究発表

 

・近松明彦「The Clitic as ARG -0」
・鴨瀬昌幸「新約聖書ギリシャ語における未来時制について」
・古浦敏生「南イタリアにおけるギリシア語離島について」
・橘孝司「中世ギリシャ語における『馬』を示す語彙について」

第4回:1992年7月5日(日)
研究発表

 

・井浦伊知郎「現代ギリシア語とアルバニア語の関係節に於ける代名詞重叙の比 較」
・橘孝司「ビザンツ英雄詩『ディゲニス・アクリティス』における人物のEkphrasis」
・八木橋正雄「現代ギリシャ語キプロス方言のアウトラインについて」
・野中夏美「イタカ・オデュセウスの故郷」

 

シンポシオン
 

・浮田三郎「現代ギリシア語・文学の昨今 ――ギリシア大使を囲んで」

第5回:1993年7月10日(土)
研究発表

 

・井浦伊知郎「アルバニア語と現代ギリシア語の補文構造における対照の試み」
・野中夏美「エフィラの死霊神託殿遺跡」
・髙
橋りえこ「現代ギリシア詩に於ける『俳句』の受容」
・橘孝司「現代ギリシャ語の前置詞句と意味条件『領域』『接触』『近接』」

 

シンポシオン
 

「ギリシア・イギリス・東京などにおけるギリシア語・文学研究の現状」

第6回:1994年7月9日(土)
報告

 

橋りえこ「詩人Δ・アンドニウについて」
 

研究発表
・井浦伊知郎「現代ギリシア語とアルバニア語の前置詞に関する一考察」
・橘孝司「『ビザンツ版アレクサンドロス物語』の言語 ――空間表現を中心として――」
・浮田三郎「日本語と現代ギリシア語の天候に関する諺対照研究」
・竹島俊之「古典ギリシャ語における構文記述の一つの試み」

第7回:1995年7月8日(土)
研究発表

 

・橘孝司「ビザンツ民衆ギリシャ語のおける場所格と内部格」
・浮田三郎「日本語と現代ギリシア語の教育に関する諺対照研究」
・井浦伊知郎「現代ギリシア語とアルバニア尾後の前置詞に関する一考察(2)」

 

シンポシオン
 

・竹島俊之「古典ギリシャ語の教授法」

第8回:1996年7月20日(土)
研究発表

 

・橘孝司「κατά καρδίας《心に対して》――ある前置詞句のpetrification――」
・浮田三郎「日本語と現代ギリシア語の《友》に関する諺対照研究」

 

シンポシオン
 

「ギリシア語学・文学研究のためのコンピュータ利用」

第9回:1997年7月19日(土)
研究発表

 

・井浦伊知郎「現代ギリシア語の関係節における代名詞重叙――バルカン諸言語の枠内における位置付け――」
・佐藤りえこ「セフェリスの中の雲について――『ヘレネー』を中心にして――」
・橘孝司「16-18世紀における近代ギリシャ語文法書・辞書」
・野中夏実「ハドリアヌス帝のヴィラの庭園について」

 

シンポシオン
 

「ギリシア語の固有名詞とカタカナ表記」

第10回 1998年7月18日(土)
研究発表

 

・浮田三郎「日本語と現代ギリシア語の諺の対照研究 ――素材『酒』の使われた諺――」
・竹島俊之 「ポリュビオスの『歴史』を今翻訳する意味について」
・佐藤りえこ「アンドニス・サマラキスの『きず』に見られる〈笑い〉――仕組まれた二重の「笑い」のからくり――」
・橘孝司「ギリシャ語におけるカテゴリー化の通時的変遷――意味基準『上方の接触・非接触』をめぐって――」
・石田ジョン啓「ソロモスのペトラルカ」

 

記念講演
・志田信男「ギリシアの詩 ――古典から現代まで――」

第11回:1999年7月17日(土)
研究発表


・井浦伊知郎「ギリシアのアルバニア語方言における前置詞句の機能について」   

・橘孝司「ポスト・ビザンツ期のエクフラシス『ディゲニス・アクリティスO版』『ユダヤ娘マルカザの物語』等を素材として」
 

講演
・長田年弘「トロヤ戦争物語-古代ギリシャ人の恥、名誉、義務」

第12回:2000年7月22日(土)
研究発表

 

・橘孝司「ギリシャ語のPerlative表現」
・井浦伊知郎「現代ギリシア語との対照によるアルバニア語の名詞定形表現について」
・竹島俊之「ディオドロスの『世界史』について」

 

講演
・浮田三郎「ギリシアの諺と文化」

第13回:2001年9月29日(土)
研究発表

 

・森園敦「アルカイック後期におけるテセウス表現」
・竹島俊之「ポリュビオスの政体循環論について」
・井浦伊知郎「現代ギリシア語とアルバニア語の言語接触をめぐる問題」

 

シンポシオン
 

・浮田三郎「ことわざと文化」

第14回:2002年9月28日(土)
研究発表

 

・井浦伊知郎「現代ギリシア語とアルバニア語における慣用句の比較」
・竹島俊之「紀元前2世紀頃のローマ時代の出版事情について」

 

シンポシオン
 

・竹島俊之「日本の大学において古典ギリシア語・ラテン語を教える意義について」

第15回:2003年9月27日(土)
研究発表

 

・川島陽子「戦間期におけるギリシャとトルコとの住民交換について――オーラル・ヒストリーの試み」
・佐藤りえこ「現代詩の中のエルペノール ――セフェリスの場合――」
・竹島俊之「ヨハネ伝における三の概念について」
・石本東生「ヨセフスとエウセビオスの環境観・歴史観の相違――『ユダヤ戦記』と『教会史』における比較研究」

 

シンポシオン
 

・竹島俊之「自分の経験と照応しての古典ギリシア語と現代ギリシア語の関わりについて」

第16回:2004年10月16日(土)
研究発表

 

・川原拓雄「現代ギリシア語辞典、独力編纂の真実」
・浮田三郎「ギリシアと日本の諺の対照比較研究」

 

シンポシオン
 

・竹島俊之「ポリュビオスの原典資料を通して見るポエニ戦争」

第17回:2005年10月29日(土)
研究発表
・井浦伊知郎「Ismail Kadareにおけるホメーロスの解釈」
・浮田三郎「現代ギリシア語と日本語における『金持ちと貧乏』に関する諺の対照研究」

 

シンポシオン/講演
・竹島俊之「ヘレニズム王朝の具体的様相について:マケドニア朝、プトレマイオス朝、セレウコス朝、アッタロス朝」

第18回:2006年10月28日(土)
研究発表

 

・饒敏兒(イウ・マンイー)「初期対話篇『ラケス』におけるプラトンのイデア論」
・佐藤りえこ「詩人が訳した現代詩――セフェリスの『荒地』――」
・浮田三郎「現代ギリシア語の月に間する諺」

 

シンポシオン/講演
 

・八木橋正雄「テオクリトスからウエルギリウスへ(牧歌の誕生)」

第19回:2007年

第20回:2008年12月6日(土)
研究発表
・八木橋正雄「サッポーの詩形――A recital of “Sapphic stanza”――」

 

シンポシオン/講演
 

・浮田三郎「翻訳と文化」

2018年度:2019年2月10日(土)
研究発表

 

・八木橋正雄「テオクリトス第12歌――作風、韻律、訳詞、現代との関わり」
・福田耕佑「ギリシアは東か西か、アジアかヨーロッパか――カザンザキスのロシア体験を中心に――」
・佐藤りえこ「現代ギリシャ詩の可能性―― オンライン詩人Kyoko Kishida――」
・土居本稔「作曲家テオドラキスの詩の選択――ジョージ・シリミス著『テオドラキス、アナグノスタキスを引き受ける』より―」
・橘孝司「現代ギリシャ・ミステリ展望」    

 

講演
・浮田三郎「本学会創立の背景 ――三十周年に向けて――

2019年度:2020年2月15日(土)
研究発表

 

・中西捷渡「アリストテレスの自然法論」
・橘孝司「ギリシャの中学校国語教科書の通時的研究 ――世界観の拡大――」
・佐藤りえこ「三島由紀夫『獅子』におけるアイゲウス」
・フェレイロ・ポッセ、ダマソ「芥川龍之介の蔵書から浮かび上がる古代ギリシャ文学」
・福田耕佑「カザンザキスと『極東の眼差し』」――非西欧の地域研究の研究成果反映の動向を中心に」    

2020年度:2021年2月28日(日)
研究発表
・土居本稔「ミキス・テオドラキス作曲オディッセアス・エリティス『アクシオ

ン・エスティ』 ――解釈と評価のアプローチ法――」
・戸田聡「ビザンツ文学に社会思想を探る」
・フェレイロ・ポッセ、ダマソ「初期『ギリシャ研究会』における性と西洋古典の扱い方について」

 

2021年度夏期:2021年8月28日(土)
研究発表


・中西捷渡「ストア派とペリパトス派の倫理学説に対するキケロの応答」
・戸田聡「ビザンツ末期の文人プレトンの社会思想」
・橘孝司「1920年代派散文作家Δ・ヴティラスの多様性」

2021年度冬期:2022年2月26日(土)
研究発表


・福田耕佑「ニコス・カザンザキスの極東旅行と伊藤ハンニの『新東洋主義』
――カザンザキスが見た日中関係とギリシアの東方性の探求――」
・戸田聡「ビザンツ末期の文人プレトンの社会思想」

 

フォーラム
 

・橘孝司「ギリシャ・ミステリへの招待――オンライン・エッセイ紹介」
・福田耕佑「ギリシア方言、テサロニキの口語表現」
・貝嶋崇「Angeliki Antoniou監督の映画「グリーンシー 」の日本語字幕について」

2022年度夏期:2022年8月27日(土)
研究発表 


・其原哲也「『ミハリス隊長』概観――第一章翻訳を終えて見えたもの――」
・中西捷渡「イソクラテスの『φιλοσοφία』」
・橘孝司「ギリシャ・ミステリ文学の嚆矢と普通文学――パヴロス・ニルヴァナスの場合――」

 

フォーラム
 

・福田耕佑「テサロニキ便り」

2022年度冬期:2023年3月25日(土)
研究発表

 

・福田耕佑「小アジアのギリシア人と文学」
・中西捷渡「セネカにおける書簡体の意義 」

 

フォーラム
 

・橘孝司「Cherchez la femme!  ――   彼女は誰なのか?――  」
・戸田聡「最近のギリシア語学事情」    

2023年度夏期:2023年8月26日(土)
研究発表


・福田耕佑「マリア・ヨルダニドゥ『ロクサンドラ』における自己認識と他者認識―トルコ、西欧、ギリシア、帝都ギリシア人」
 

フォーラム
・福田耕佑「境界線上の映画祭:ジュールズ・ダッシン監督、原作ニコス・カザンザキス)『宿命Celui qui doit mourir』を鑑賞する」

2023年度冬期:2024年2月24日(土)
研究発表 

 

・福田耕佑「『ロクサンドラ』における帝都ギリシア人女性の旧来の生活と現代化の摩擦――  或いは対立を乗り越えて――  」
・橘孝司「現代ギリシャのジュブナイル歴史冒険小説―― Λότη Πέτροβιτς-Ανδρουτσοπούλουの場合――  」

 

フォーラム    
・福田耕佑「ギリシア領西トラキアのムスリム・マイノリティ地域でのフィールドワーク報告とギリシアにおけるトルコ語文学について」

2024年度夏期:2024年8月31日(土)
研究発表 


・福田耕佑「ニコス・カザンザキスの『日本旅行紀』に見られる日本文学」
・山形直子「ホメロスの世界観――   『イリアス』における神々の動きを追う」

 

フォーラム
 

・其原哲也「ギリシア文学翻訳の諸問題」

2024年度冬期 2025年2月22日(土)
研究発表 

 

・福田耕佑「ヨルゴス・テオトカスの『レオニス』に見る帝都ギリシア人意識とマイノリティ問題についての試論」
 

フォーラム 
 

・ディスカッション「持続性ある会の活動をめざして」
 

 

​研究発表

福田耕佑 「西トラキアにおいて『トルコ語で消費される文学』とハサン・アフメットの希土詩集『生きる限り野党』」

佐藤良樹 「ヴェニゼロス政権の言語政策とギリシア国民形成をめぐる政治」

戸田翔 「『ヤコヴォス・トリヴォリスによる物語』:中世口語ギリシア詩にみるイタリア口語文学の受容」

※本会初登場の新人の方を含めた三人三様の充実した内容の研究発表に、ベテランからの質問も飛び交って、知的興奮に満ちた会となりました。

2025年度夏期 2025年8月30日(土)

フォーラム 「本会の今後の活動方針」

◎来年度からの運営・編集委員会の新体制

◎発表・投稿・活動への提言

◎会の新HPご案内、投稿用フォーマット

◎書籍リストの作成

※主な議題は、本会の新時代に対応した効率的で公平な望ましい運営・編集委員会のあり方がAIも導入した上で話し合われたことや、ギリシア関連書籍リストの一般会員利用についてなどでした。

                             (文:其原哲也)

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